こんにちは、お久しぶりです。
これが2021年最後の更新でしょうか。
私にとって2021年は激動の1年でして、私事ではありますが会社を辞めてフリーになりました。
一般的にはサラリーマンを辞めるのはかなりの覚悟が必要とかビビるとか色々言われていますが私の場合は逆で、肩の荷が下りて本来の自分に戻れた感覚でした。
何でも自分で決めていいし、好きなだけ稼いで良いし、失敗しても自分で責任が取れると思ったらこんなに良いことはない!と思えました。
というかフリーのマインドで仕事をしていたからサラリーマンがやりづらかったんだなぁ…と。
どっちが偉いとかではないし、こればっかりは向き不向きの問題だと思うのですが、サラリーマン向いてないなぁ~と思う人は独立してみたら気持ちが軽くなったりはするかもしれないですね。逆も然り。
ただ一つ言えることは、サラリーマンとフリーではそもそもの土俵が違うので、同じやり方や考え方ではやっていけないとは思います。
さて、私的なお話なのに長くなってしまいましたが、今回のお話はそんな「違う土俵」に関するこんな話題です。
MANKAI MOVIE「A3!」を見てきました!
A3!が映画になる!と聞いて、原作はゲームなのでアニメ映画的な感じかな?と思いきや、2.5次元舞台である「エーステ」の映画化でした。
私は知らなかったのですが、刀剣乱舞の舞台とかも映画化しているらしく、全くの新しい試み!という感じではないそうですね。
▼予告編はこちら。
映像だからこそ伝えられること
私はエーステに足を運んだことはないのですが、DVDにて鑑賞させていただきました。
その時にこんな記事を書かせていただいたのですが…
【エーステ】MANKAI STAGE『A3!』のDVDを鑑賞して感じた2.5次元の価値
この記事の前半で書いた「視点」のお話。
舞台だと俯瞰で全体を見ることができる「広角レンズ」の視点だとお話しましたが、映画だと広角と望遠のミックス…という感じになりますよね。
全体を映しているシーンもあれば、キャラクターのクローズアップのシーンもあるし、はたまたその中間…といったような描写もある。
つまり、カメラワークひとつでいろんな見せ方ができる、というのが映像の利点でしょうか。
なので、ゲームの実写化だからと言って、3次元的か?と言われたらそうではなく。
あくまでも2.5次元の魅力も保持したまま、「視点」が変わるといったところが大きなポイントだと思います。
映像だからこそ、キャラクターの細かい表現も見られますし、セットにリアリティが出る分それを活かすような演出も可能になる。より、物語を詳細に表現できる!といった感じでしょうか。
この「詳細を表現できる」というのは映像ならではかなと思いますし、逆に考えればこのポイントを掴まずして好評を得ることはないだろうなと思います。
何事もポジショニングを理解するというのは大切ですね。
期待値以上を叩き出した「エームビ」
張り切って意気揚々と公開翌日に見に行ってきました(笑)
正直なところ2.5次元の映像化作品を見るのも初めてでしたし、私も友人も「怖いもの見たさ」的な感じで行ったのも否めません。
良くても良くなくてもとりあえずは面白そうだし、みたいな少しだけ小馬鹿にしたテンションで行った私たちですが…
上映が終わるや否や、
私「えっ、面白かった」
友「わかる・・・普通に良かった」
まんまと期待を裏切られてしまいました!(良い意味で)
前述した「映像ならではの魅力」をきちんと抑えられていて、キャラクターの良さ、物語の良さが殺されずに映像化されていました。
寮や劇場のセットもすごく良かったですし、監督がいない演出もそこまで違和感なくできていたように思います。(私はいづみファンなので監督が出てきて欲しい気持ちはありますが)
特に、夏組ストーリーはお話が進むにつれてどんどん引き込まれ、劇中劇の高揚感がこちらにも伝わってくるような神がかりっぷりでした!
猛烈に良かった夏組ストーリー
公開中の映画ですので大きなネタバレは控えながら感想を述べますが、特に良かったのが後半の夏組ストーリーです!
夏組は役者さんのお芝居はもちろんですが、シナリオ構成もとても良かったです。
合宿シーンを最初に持ってきているのですが、「夏組ってこうだ!」という総括がインパクト大で伝わってくるのですごく効果的だと思いました。
どんどんお話に引き込まれていってしまいましたね。
とにかく素晴らしい!皇天馬役の陳内将さん
エーステの記事でもご紹介させていただいた、天馬役の陳内将さん。
彼の演技は特にすばらしかったです。
舞台だと、全景でも伝わるように少し表現がオーバーになりますが、映像だとそれをしなくても良いのでより天馬の心情がリアルに伝わってきます。
特に、合宿ですねて一人でカレーを食べるシーンは素晴らしさの塊です!
天馬の高いプライドから来る心の葛藤がリアルに伝わってくるのはもちろん…
カレーを食べる時に嫌いな野菜を避けながら食べているのですが、思わず、天馬かわいい!という気持ちになりました。
これは絶対に舞台では見せられない要素だな~と思うので、映像だからこそのお芝居!という感じでとての好きなシーンです。
前回もお話しましたが、陣内さんのお芝居の魅力はやはりただの「皇天馬」ではなく、プラスアルファがあるところです。
天馬がどういう心構えでお芝居に挑んでいるのか、どんな苦悩を持っているのか、そして陣内さんの天馬へのリスペクト…
こういった部分がお芝居から見えるところですかね。
それでいてキャラクターの根幹をきちんと掴まれていてそこは崩さないので、プラスアルファがあっても解釈違いではないんです。
そういったバランス感覚やセンスも素晴らしいです。
私はただの皇天馬が見たいだけならアプリでじゅうぶんかなと思ってしまうので、こうした「プラスアルファ」の部分が見えてこそ、2.5次元にお金を払う価値があると思っています。
個人的にはエームビを見るか迷われている方がいたら「陣内さんの天馬を見るだけでも価値がある!」と言いたいです(笑)
個人的MVP!瑠璃川幸役の宮崎湧さん
そして彼も本当に良かった!幸役の宮崎さん。
陣内さんがインタビューでも彼のお芝居を絶賛していましたが、わかる(わかる)と頷きながら読んでしまいました(笑)
私がDVDで夏組の旗揚げを見たときは正直「そのまま幸の役者さん」という印象でした。
陣内さんのようなプラスアルファはないけど、声とかも頑張って似せているし小綺麗なお顔立ちで悪くない…といった感じでしょうか。概ね100点だけど、120点でない。
そんな宮崎さんですが、今回はまさに120点でした!!
公演を重ねるごとに幸の表面的な部分だけでなく、根幹の部分もきちんと掴み、またそれを正しく表現するスキルも身についたのでしょうか…そんな印象です。
とにかく最初に比べてグンと良いお芝居をするようになっていました。
瑠璃川幸という人間のかっこよさ、強さがより伝わってきますし、それに説得力があるんです。
椋が「幸くんはかっこいいよ」と声をかけるセリフがありますが、なぜかっこいいのか?を彼はきちんとお芝居の中で表現しているので、椋のセリフにも共感できる。
折れない、曲げない、媚びないかっこよさ。まさに、男・瑠璃川幸!といった感じで最高なのです。
陣内さん同様、彼にもプラスアルファがあって、幸というキャラクターがより一層魅力的に感じました!
総括
エームビを見ようか迷っている方、まだ間に合います!
ぜひ映画館へ!!
この一言に尽きます(笑)公開後にこの記事を読んだ方はBlu-rayとかサブスクとかで、ぜひ…
前説で私がフリーになったお話と繋がりますが、要は「物事の概要をきちんと把握すること」ってすごく大事です。
同じ作品でも、ゲームアプリで表現できること、舞台で表現できること、アニメで表現できること、実写映画で表現できること…それぞれ違います。
映画なんて2,000円くらいで見ることができますが、わざわざ劇場に足を運び、約2時間という短くはない時間を使うのですから、アプリと同じ・舞台と同じでは面白くありません。
映画を見る2時間、映画に使う2,000円をより幸福なものにする…そのためには「映画だからこそ」のポジショニングをきちんと理解し、実現することが大切なのです。
それが、満足度につながるのだと思っています。
ここには書けなかったけど春組のキャストさんも素晴らしかったですし、良いシーンたくさんあったし、リピートしたい気持ちです…!
よかったらエームビを見た方のお気づきのことも聞かせてください。
2021年もたいへんお世話になりました~
皆さんよいお年を!
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