
今回は夏組から瑠璃川幸くんです。女装子ではない、ただ好きな服を着ているだけ。好きな服を着るためにデザインも裁縫技術も妥協はしない!そして誰の指図も受けない!笑
ファッションの常識に囚われない、慣習はぶち壊すNT型です。
瑠璃川幸:INTJ(Ni→Te→Fi→Se)
内向型(I)
難しかったですここは。やや内向優勢くらいの微妙なパーセンテージなのです…。INTJとENTJの境目って、自分の目標達成に他人を巻き込むか否かの差なんですけど。INTJの外向型であるENTJだと主機能に外向的思考(Te)を使うので「秩序のある世界を作る(人員の統率)」ことが最重要になります。INTJは主機能と補助機能が逆になるので内向的直観(Ni)「物事のひとつの可能性を追求する」です。なので外向型の場合「つべこべ言わず俺についてこい!アイデアならこんなものがある。どうだ!いいだろ!!」となるのですが、INTJは何でもかんでも人を巻き込みたいわけではないです。「こんなアイデアがあるから俺はやろうと思う。何?興味あんの?じゃあアレとコレとソレやって。はぁ?何でできなんだよポンコツ!」こんな違いだと思います。あくまでも自分のアイデア重視です。
直観型(N) ー①内向的直観(Ni)
非常にN。春組メインストーリー「毒舌お針子ボーイ」で初めて初登場した時「出た~!NT!!」って思いました(笑)春組の皆さんが次々と自己紹介していきあの毒舌ニックネームをつけていくシーン。要するに現実を抽象化し→別の何かに置き換えているということです。Aを見たまま受け取らず、Aの見えない本質を捉えます。
直観(N)を内向き(i)に使います(Ni)。主機能です。一つの物事の可能性・本質を一本筋立って追求します。外向的直観(Ne)が「Aかもしれない!でもBかもしれない!」と不確定的で複数の可能性を感じ取るのに対し、内向的直観(Ni)はひとつの可能性を感じ取ります。「これは絶対にAになるだろう」と言った感じです。まぁ直観なんてただの勘なんですけど。でも幸はその勘を目に見えた理論(Te)を用いて、証明してみせようとします。②補助機能の外向的思考(Te)の手助けもあり、世の中の不条理=ままならなさを鋭く感じ取り、異議を唱える能力があります。幸の場合それは自身の趣味であるファッション、そしてファッションを楽しむためのジェンダー論です。一般的に男性は男性らしく、女性は女性らしい服を着ていることが当たり前です。でもどうしてそれが当たり前なのか、皆さんは説明できますか?幸は男の子なのに「かわいいものが好き」ですが、堂々とています。男の子がかわいいものが好きで何がいけないのでしょうか?冒頭にも書きましたが、NT型は常識を覆すのです。物事のあら探しをしているようで皮肉っぽく思うかもしれないですが、このタイプは物事の欠点を見つける才能があります。そしてその欠点をどう改善したらもっと良くなるか考える才能もあります。
幸は何事にもストイックです。それもこの主機能である内向的直観(Ni)と補助機能の外向的思考(Te)で「あるべき姿」を頑なに実現しようとできるからです。欠点を見つける才能に長けているため、他人だけでなく自分の欠点も改善しようとします。幸が何事にも完璧主義であるのは、こうした心理機能の特徴によるものなのですね。
思考型(T) ー②外向的思考(Te)
もうFの欠片もないくらいTですね(笑)極振りです。気遣い?なにそれ?ってぐらい潔い思考型です。よく他人に怒ってるじゃん、って思うかもしれませんがあれは完全にT的です。客観的に見て正しくないことをしている人に指摘をしているだけ。感情的に憤慨しているのではく、批判です。天馬に対してはたまに感情が出ている気がしないでもないですが、代替機能(第3機能)に内向的感情(Fi)を持っているのでまぁ大目に見て欲しい。感情があるということは慈悲はあると言うことですからね。未発達ゆえ素直に表現はできないけど、それはこのタイプの愛嬌でもあるかもです。
思考(T)を外向(e)に使います(Te)。内向的直観(Ni)によって抱いた信念を、実証可能な理論を使ってアウトプットします。幸は「かわいいものが好きだから、かわいい服を着てるだけ」ですが、自分が着てハッピーを感じるという感じではなく「客観的に見て多くの人がかわいいと思える」といった公平性を好みます。かわいい服を着るために美容にも気を使っていますし、かわいい洋服をアウトプットするための知識や服飾技術も兼ね備えています。目的を実現するためなら努力は惜しみませんし、自己実現のために怠けることは苦手でとてもストイックです。
「にぼしを巡る冒険」のイベントストーリーはINTJ型の特徴であるNi-Fiループのようなものが描かれていました。綴(INFJ)の項目にも似たようなもの(Ni-Tiループ)が出てきましたね。にぼしを巡る冒険の稽古中、座長と衣装制作の両方を任された幸は、スランプに陥ってしまいます。インスピレーションを元に目的を達成することが幸にとってはいちばん大事なのですがその「目的」がはっきり見えていないまま外向的思考(Te)を使用することは困難です。ゆっくり時間をかけてアウトプットできれば良かったものの、幸には座長としての仕事や責任もあり内向的直観(Ni)をじっくり落ち着いて使える状態にはありませんでした。
今回幸が苦しんだのは「にぼしを巡る冒険」が動物の擬人化がテーマになった演目であったことも関係しているのでしょう。例えば青年アリスの衣装は数々の絵本やアニメ、映画などで元となるキャラクターデザインがあり(=実証された理論)、そこからインスピレーションを取捨選択してひとつの衣装を作ることができたのだと思います。しかしにぼしを巡る冒険ではぼんやりと「子供っぽい弟の白毛の猫」とか「冒険が好きな旅猫」のようなぼんやりしすぎたイメージのみで「それは実際にどのような形で存在しているのか」という実証がありません。それはいわゆるイマジネーションのような“感性”が試される世界でありまして……はい、そうです!ここで満を持してカズナリミヨシの出番というわけですね。彼は外向的直観(Ne)と内向的思考(Fi)を使うのでその感性を活かした数々のひらめきは大の得意。一成は猫をキャラクター化させた絵本を作り、猫のイメージを実証可能なモデルとして描き起こしました。苦手なことは仲間と一緒に補い合うという、非常にA3!らしい形で芝居も衣装も成功を収めることができました。
▼英文サイトですがNi-Fiループの解説を一応貼っておきます。
判断型(J)
もうこれは誰がどう見てもJです。極振り。白黒はっきりつけることを望みます。やることなすこと筋が通っており、柔軟さや寛容さはないですが決断力があります。何事も1本の筋のもと行動し、一貫性があるので信頼されます。他人への要求が多いのはご愛敬(笑)こういう人が居ないと世の中の秩序乱れまくっちゃいますから!
デリカシーの欠片もないですし一般論から言えば「性格の悪い人」なのかもしれません。でも幸は非常にロジカルなものの見方ができますし、私も常識はぶち壊すものと考えるNT型なので共感できる部分が結構あります(笑)見た目はかわいいのに、中身はすごく理知的です。そして何よりも痛快。
聞いた話によるとINTJって何故かかわいいものが好きだったり涙もろかったりする特徴があるみたいですね。第3機能といえども内向的感情(Fi)が使えるので、未発達ではありますが血も涙もないというわけではないのです。メインストーリー時に、幸は強い子なのに何で泣いちゃうの…?と思ったのですが、NT型の中でもとりわけ独立精神が強そうなINTJだからこそ第3機能Fiがイタズラをするときがあるのかもしれません。孤高の天才であるNT型の中でもこのタイプが一番内向的感情(Fi)が発達しているので、実のところ優しい子なんだと思います。そう考えると幸が同級生に中傷されて泣いてしまったことやキャラソンの歌詞も納得できますよね。一般的に見てかなり型破りかつ冷徹で皮肉な人間に見えるかもしれませんが、生まれ持ってしまった本質的な才能のせいで孤独になってしまうのかもしれません。幸は若干14歳でたくさんの理解者に出会うことができて幸せ者ですね。幸が努力と才能と不器用な優しさから出来た素晴らしい人間であること、これから多くの人が理解してくれることを願っています!
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